TOP

現物合わせ(現合)の製作過程2

 

TOP

まず、届いた品物を確認します。

今回は、ピッチングマシーンの回転部分が壊れ、メーカーで生産していないので、
弊社に依頼がきました。

完全に壊れています^^;

弊社が最初に確認するのは、「なぜ壊れた」かです。
強度不足、構造上の欠陥などで壊れることもあります。
今回の依頼品は、何度も町工場で修理しているので、原型がありません。
ですので、今回は、1つ1つ品物を確認し、弊社オリジナルの製品で
製作をしました。

原型になるように部品を組立てました。
真ん中のシャフトが回転軸になり、下のケースにベアリングが入っています。
右にあるボルトは、締めることで品物が上下し、モーターからのベルトの貼り調整をします。

まず、現物の寸法を取って図面を作成します。
この図面を基準として新しい製品の図面を作成します。
そして、この時に弊社でのカイゼン点などを先方に報告し、了解をいただきます。

今回のカイゼン点は下記です。
1 ベアリングを簡単に抜くことが出来なかったので交換をせずにいたため、
  ベアリングが寿命になっているにもかかわらず、そのまま使用し、ベアリングが
  破損、シャフトの破損につながった。
  これから、ベアリングを簡単に交換できる方法を取り入れる

2 ベルト調整用ボルトが入る部分は、本体にナットが溶接されており、溶接が
  はずれかけた状態であり、大変危険な状態であった。
  本体にナットを溶接ではなく、ナットを交換できる方法を取り入れる。

上記2点をカイゼンしたのが、この図面です。

まず、ナットのカイゼンから。

ナットを交換できるようにナットを本体に埋め込むか。
いや、別にナットじゃなくてもいいんじゃないか?ということになり、長方形の板の
中央部にタップ穴をあけ、それを本体に取り付けることにしました。
ナットより単価は高いですが、驚くほどの金額ではありません。
もし、タップ穴が減っても交換可能です。

次はベリングが簡単に交換できる方法です。
元の製品は、ベリングが抜けないようにケースを取り付け板に溶接していました。
これでは、交換しようと思っても交換はできません。
交換するには、本体ごと交換しなければいけません。
弊社では、本体にベアリングを指した軸を入れ、金属でフタをするという簡単な
方法で今回はしました。
力がかかるのは、軸に対して直角方向のみで、平行方法には一切かかりません。
ベアリングの交換次期になると、ボルト4本を外すだけで軸が抜け、ベアリングが
簡単に交換できます。

今回、製作した部品です。

今回使用したワッシャです。
緩みにくいと有名なワッシャです。
本当に緩みにくいので感動しましたね。
それに、外すときも簡単に外すことが出来ます。

今回、このワッシャは、上記2箇所で使用しました。
左の写真は、ベルト調整用のナットの代わりに弊社で加工した部品を止めています。
この品物が緩んで外れたら大変です。
溶接以外で確実に止める方法は、これが最適だと判断しました。
右の写真は、軸のカバーを止めている部品です。
軸に平行の力がかからないからと言っても、緩んで外れたら大事故になります。
この部分にも緩みにくいワッシャを使用しました。

上記写真が完成写真です。

この製品は、金額だけで考えると高いです。
絶対に高いです。
安くできるはずがありません。
現物の採寸から図面の作成までに安くても10,000円以上いたします。

ただ、もう一度、命を入れることができます。

それが高いか安いかはお客様の判断です。

一番上へ

TOPへ戻る